1.ジャンクHDD復活計画

 秋葉原をうろついていたら、ラジオデパートの地下で「ジャンクHDD¥1,000」というのが
どうにも気になって、買っちゃった...
 だって、SUN純正6.3GBとかあるし、うまく動いたらSS−20の内蔵にしてしまおうと
言う目論見。

 おそらく、メーカー/ベンダーの修理から流れた物のようで、使用不可能なように基盤と
ヘッドを結ぶフレキ基板が切断されている。

HDD-1

 こいつを使えるようにするには、ともかくフレキ基板を結ばなくてはならない。
 とりあえず、基盤側が長く残っている物と、ヘッド側が長く残っている物を1個ずつ購入
して、何とかつなげることにする。

 最初はそれぞれのパターン部分のハンダレジストをカッターで剥がしてハンダで
直接2枚のフレキ基板を接続しようとしたが、つなぎ目にハンダが引っ張られて隣と
くっついてしまう。
 仕方がないので、太いパターンだけをハンダで接続してから、0.3mmjのホルマル線を
使って、接続を行った。
 でも、18本中13本を幅0.5mm、間隔0.5mmのパターンに接続するのは職人芸に近い。
半田ゴテのコテ先だって1mm以上あるのに...
 拡大鏡か、ワイヤーボンダー(よく、半導体工場でウエハーと端子をガシャガシャ線
張っているやつね)が欲しくなった。

HDD-2

 でもって、上の写真のように接続ができたので、バスコークで固定&絶縁。

 早速SS−20に取り付けた。
 本当は、プラスチックの部品がないと、きちんと付かないのだが、5mmのスペーサーを
足代わりに4本取り付けると、プライマリーのHDDが台になって、ぴったり収まる。

 キーボードを付けて電源を入れ、「STOP+A」を連打して、慎重に「boot -r」を打ち込む。
(だって、モニター無いから、勘でやるしかないのね...)
 以下、PCからtelnetで作業。
 dmesgを見ると、何と!ちゃんと見えているではないか!!
 喜んでformatコマンドでパーテーションを見ると、FileSystemとSWAPに使われていた
形跡がある。
 取りあえずは1GB×2と2GB×2に切り直してnewfsした。
 ここまでは良かったのだが...

 「やはり、SWAPに使われていたディスクだから、どこか痛んでいるかもしれない」と
考えて、再度formatコマンドでLowLevelFormatをしようとしたのが悲劇の始まりだった。
 Formatを始めてしばらくすると、WriteCommandErrorで終了してしまったのである。
このため、パーテーション情報はクリヤされてしまっていて、今更元にも戻らないし、
Formatも何度やってもerrorのまま。
 結局取り外して、中を分解して、もう1個のディスク(本当にディスクだけ。ヘッドは
フレキ基板に直接くっついているので、そのまま使わないといけない)
と入れ替えたがやっぱりNG。
 おまけに、入れ替えたときにヘッドのはめ込み方が悪かったために、読みとり部分が
脱落してディスクをひっかいてしまっていた。
 「もうだめねぇー」状態である。

[結論]
捨てるぐらいだから、既にダメなのね。
でも、基板自体は生きているから、FireBall6.3GBのSCSIディスクが手に入れば、
すぐにSUN仕様に変更できる。
中古/ジャンクでPC用のFireBallが安く出てくるのを待とう。